選挙戦からの撤退を表明したアメリカのバイデン大統領から民主党の候補者として後継指名を受けたハリス副大統領が演説し、「我々は勝つ」と大統領選に勝利する決意を示しました。

アメリカ　ハリス副大統領
「戦う準備はできているか？我々が戦う時は…『我々が勝つ！』」

ハリス副大統領は22日、選挙本部で演説。「今から数週間、民主党と国民を団結させ、選挙に勝利するために全力を尽くす」と述べ、事実上の民主党候補として大統領選に向けた選挙活動を本格化させる姿勢を示しました。

そのうえで、自身が検事の出身であることに触れ、不倫口止め料をめぐる裁判で有罪評決を受けたトランプ前大統領について、「ドナルド・トランプの性格はよくわかっている」と発言。「元検事と重罪犯」という構図で対峙する構えを見せました。

また、ハリス氏の演説に先立ち、21日に撤退を表明したバイデン大統領が電話で挨拶しました。

アメリカ　バイデン大統領（電話）
「皆さんにお願いしたい。ハリス氏を支援してほしい。彼女は最高だ。きのうのニュースを聞いて驚き、辛かっただろう。だが、正しいものだった」

撤退表明後、バイデン氏が公の場で発言したのはこれが初めてです。

民主党内では、ハリス氏を支持する動きがさらに広がっていて、党の重鎮・ペロシ元下院議長も支持を表明。バイデン氏の後継候補はハリス氏に一本化される流れが強まっています。

また、アメリカのワシントンポストは、ハリス氏が民主党の候補指名獲得に必要な代議員の過半数を確保したと伝えました。これで、ハリス氏がバイデン氏の後継候補になることが確実になりました。

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