トランプ前米大統領(77)が不倫の口止め料を不正に会計処理したとされる事件の3日目の公判が18日、米東部ニューヨーク州の裁判所で開かれ、評決を下す陪審員全12人と補欠1人が決まった。マーチャン判事は、19日中に残る5人の補欠を選ぶ方針を示した。早ければ22日にも冒頭陳述が行われる見通し。
米NBCニュースによると、12人の内訳は男性が7人、女性が5人。18日は、元資産管理マネジャーの男性や言語聴覚士の女性などが選ばれた。
一方、16日に決まった7人の中から2人が交代した。うち1人は、友人や家族から陪審員に選ばれたのか尋ねられたことなどを辞退の理由に挙げた。これを受けて、マーチャン氏はメディアに対し、勤務先など詳細な情報を報道しないよう注意した。
トランプ氏は18日も出廷した。公判終了後、報道陣に対して「(本来なら11月の大統領選に向けて)各地で選挙運動をしているはずだった。だが、終日私はここにいて、非常に不公平な裁判をやっている」と主張。法廷内の寒さにも言及し「もう何日も朝から晩まで凍えるような部屋の中に座り続けている。みな寒がっている」と訴えた。【ニューヨーク中村聡也】
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