アメリカのバイデン大統領が日本時間22日午前3時すぎに、選挙戦からの撤退を表明しました。ワシントンから報告です。
(小島佑樹記者報告)
選挙まで3カ月半というタイミングでの撤退表明は、トランプ氏の返り咲きが現実味を帯び始めたことへの危機感の表れともいえます。
突然の発表は自身のSNSからでした。バイデン政権としての成果は「アメリカ国民なしでは成し遂げられなかった」と、まずは感謝の意をつづりました。そのうえで、「選挙戦から退き、残りの任期で責務を全うすることが民主党と国の最大の利益になる」と決断の理由を述べています。
バイデン氏は近く、国民に向けて詳しく説明するということです。
バイデン氏はまた、後継者にハリス副大統領を推薦すると明らかにし、「今こそ団結してトランプ氏を打ち負かす時だ」と訴えました。
ハリス氏は声明で、「バイデン氏の功績はアメリカの近代史において比類なきものだ」と称賛したうえで、後継者として出馬する考えを示しています。
党内からもハリス氏を推す声が続々と上がっていますが、残り少ない期間でどこまで、まとまれるかが今後の焦点です。
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