イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」で核関連施設の防衛を担当する幹部は18日、敵対するイスラエルがイランの核施設を狙う場合、核政策の「基本原則」を見直すこともあり得ると発言した。イランメディアが伝えた。イスラエルがイランに対する報復攻撃を検討する中、核の軍事利用の可能性を示唆することで抑止を図る狙いがあるとみられる。
報道によると、この幹部は「シオニスト(イスラエル)の核施設を特定した。必要な情報はすべてある。我々は強力なミサイルの『引き金』に手をかけている」とも発言。イランの核施設が攻撃を受ければ、対抗措置としてイスラエルの核施設に「高度な兵器で報復を加える」と主張した。
イランは長年続ける核開発について「平和利用が目的だ」と主張し、最高指導者ハメネイ師も宗教令で核兵器の製造を禁じている。しかし、欧米などからは核兵器の開発を疑われてきた。【カイロ金子淳】
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