米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会で、ドナルド・トランプ前大統領(78)の関連グッズの売れ行きが好調だ。販売スペースには人が途切れず、定番の帽子やTシャツなどに加えてソーシャルメディアの投稿などを集めた「詩集」も登場。銃撃事件後、支持者の間でトランプ氏の偶像化が加速しているようだ。
詩集を販売するブースではトランプ氏を「同時代で最高の詩人」とうたっていた。
版元のグレゴリー・ウッドマンさんによると、最も「多作」な時期だった2009~19年のツイッター(現在のX)の投稿や演説などを収録している。価格は第45代大統領にちなみ45ドル(7130円)で、20年以降の「作品」を集めた第2部もまもなく販売する。
西部オレゴン州から党大会に参加したマイク・セーガンさん(63)は、ブースに立ち止まると迷わず詩集の購入を決めた。
「トランプ氏は(メディアに引用される短いフレーズである)サウンドバイトの達人だ。トランプ氏の言葉が好きでない人がいるのは、彼が真実を語ることを恐れないからだ」。価格も「コレクターとしては高くない」と満足した様子だった。
別の一角では、トランプ氏の選挙活動の資金に充てられる「公認」の聖書が売られていた。西部ニューメキシコ州から「トランプ氏のため」に大会に参加したというタイワナ・ハイスさん(77)は、トランプ氏の支持者で、80年代に「ゴッド・ブレス・ザ・USA」(米国に神のご加護を)をヒットさせた歌手のリー・グリーンウッドさんのサイン付き聖書を75ドルで買った。銃撃事件を振り返り、「神のご加護で無事だった。イエスがこの国をあるべき姿に導いてくれている」と涙ぐんだ。【ミルウォーキー八田浩輔】
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