日本時間の14日朝、アメリカのトランプ前大統領が演説していた集会の会場で銃の発砲があり、トランプ氏が耳を負傷しました。今回の銃撃事件は、11月の大統領選挙に向けてトランプ氏有利に働く可能性があります。ワシントンから報告です。

 (小島祐樹記者報告)
 トランプ陣営は、トランプ氏が15日から開催される共和党の全国大会に予定通り出席し、大統領候補としての指名を受けると発表しました。

 トランプ氏は自身が標的になったことで、事件に屈しない、強い姿勢を示そうとしていて、党内の結束が一層高まることは間違いありません。

 一方、バイデン大統領は事件を強く非難しました。

アメリカ バイデン大統領
「アメリカにはこの種の暴力の居場所はない。病んでいる。私たちが団結しなければならない理由のひとつは、こんなことを起こさせてはいけないためだ」

 ホワイトハウスによりますと、バイデン氏は先ほど、トランプ氏と電話をしたということです。

 これまでバイデン氏は演説でトランプ氏を「重罪人」と呼び、その危険性を際立たせることを軸に選挙戦を展開する方針でしたが、事件を受けてトランプ氏を批判するテレビ広告の一部を取りやめるなど戦略の見直しを余儀なくされています。

 事件をきっかけに民主党がトランプ氏への批判に一定の制約をかけることになれば、トランプ氏に有利に働き、選挙戦の転換点となる可能性があります。

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