銃撃を受けた後、警護担当者らに保護されながらも立ち上がり、聴衆に向けて右手の拳を突き上げる共和党のトランプ前米大統領。右頰あたりに血がついている=東部ペンシルベニア州バトラーで7月13日、ロイター   

 米東部ペンシルベニア州バトラーで13日開かれた共和党のドナルド・トランプ前大統領(81)の選挙集会で、トランプ氏が演説中に銃撃された。右耳付近に出血がみられたが「無事」という。ただ、映像からは間一髪だった事件当時の状況が見て取れる。

 現地からの中継映像によると、トランプ氏が演説している最中に、「パン、パン」と複数回の発砲音が響き渡った。壇上のトランプ氏は右耳を右手でいったん押さえた後、手を離してすぐにしゃがみ込んだ。しゃがみ込む間も「パン、パン」という発砲音があった。

 その後、複数の警護担当者らが壇上のトランプ氏に駆け寄り、覆い被さるようにして保護した。発砲音はさらに鳴り続け、聴衆から悲鳴が上がる中、追加の警護担当者らがトランプ氏の元へと駆けつけた。

 銃声が止まって静かになった後、トランプ氏は警護担当者らに囲まれながら立ち上がった。トランプ氏は群衆に向かって右手の拳を突き上げ、健在ぶりをアピール。その際、右耳付近に出血がみられた。ステージを降りる際には、聴衆から「USA」コールが起き、それにも右手を挙げて応えた。

 トランプ氏はステージを降りると、用意された車に乗り込んで現場を離れた。【ワシントン西田進一郎】

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