■前首相も落選…14年ぶり政権交代へ
なぜ“退屈男”で14年ぶりの政権交代へ。
人々は歓喜の声を上げ、紙吹雪が舞い散りました。この直前、発表があったのです。
日本時間の5日午前6時、投票が締め切られたイギリス下院議会総選挙の出口結果です。最大野党・労働党が650議席中、410議席を獲得する見込みです。
労働党に投票した人
「ワクワクしているよ、新しい夜明けだ」
「僕らは保守党を権力の座から引きずり下ろしたんだ。素晴らしいよ」
保守党 リシ・スナク首相
「今夜、国民は厳しい判断を下しました。学ぶこと・反省すべきことはたくさんあり、私は敗北の責任を負います」
14年間続いた保守党政権は幕を下ろし、次の首相につく見込みなのがキア・スターマー労働党党首です。
労働党 キア・スターマー党首
「パフォーマンス政治から公共のための政治へ、変革が求められています」
■なぜ圧勝?イギリスの“退屈男”
このスターマー党首、イギリスでの評価は“退屈”“まるで政治ロボット”。なぜ勝てたのでしょう。
外報部デスク 中丸徹
「スターマー氏は4年前に労働党の党首になった。当初は『カリスマ性がない』『退屈だ』など散々な評価だったが、保守党のジョンソン元首相のもとで“EU離脱騒動”“コロナウイルスの混乱”“ロシアのウクライナ侵攻”など政治的な混乱が続いていくなかで、一方のスターマー党首は『安定感がある』『普通なところがいい』と評価が肯定的に変わっていった。今回、トラス元首相が落選するなど保守党への強い逆風が吹くなかで、スターマー党首は“真面目で安心な”存在感と、支持が集まっていった」
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