アメリカのウクライナへの軍事支援がこのまま停滞し続けるとロシアが勝利し、最終的にはNATO(北大西洋条約機構)と直接対峙(たいじ)する恐れがあるとする研究結果をアメリカのシンクタンクが発表しました。
戦争研究所は16日に発表したリポートで、アメリカのウクライナへの軍事支援の在り方を巡る議論について「ロシアとの戦争は膠着(こうちゃく)状態が続くとの前提に立っているが、その仮定は誤りだ」としました。
軍事支援の停滞は今年後半から来年にかけてロシアに劇的な利益をもたらし、最終的にはロシアの勝利につながってしまうだろうとの見方を示しています。
また、ロシアが勝利した場合、NATOは黒海から北極圏の地域でロシア軍の戦力に直面し、ポーランドやハンガリーなどは地上攻撃の脅威にさらされる恐れがあると警告しています。
アメリカ下院のジョンソン議長は数カ月にわたって停滞していたウクライナへの追加支援法案について、今週中に採決を行う方針を示しています。
画像:Serhii Bolvinov via Facebook
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