2

 イギリスに訪問中の天皇皇后両陛下が、晩餐(ばんさん)会に出席されています。注目されたスピーチでは、昭和天皇や上皇さまの想いにも触れられました。

■イギリス最高位「ガーター勲章」贈られる

天皇陛下 この記事の写真 天皇陛下
「この度は、私と皇后を国賓としてお招きくださり、訪問の実現に向けて国王王妃両陛下を始め、貴国の皆様から多大なるご配慮とご尽力を頂いたことに心から御礼申し上げます」 陛下に贈られた「ガーター勲章」

 日本時間の26日4時半すぎ、天皇皇后両陛下はバッキンガム宮殿を訪れ、国王夫妻主催の晩餐会に臨まれました。

 陛下の胸には、チャールズ国王から贈られたイギリスで最高位の勲章「ガーター勲章」が光っています。

雅子さまは「ローブ・デコルテ」にティアラの装い

 皇后・雅子さまは、「ローブ・デコルテ」と呼ばれるロングドレスにティアラの装い。イギリス到着以来、体調を考慮しホテルで休まれていましたが、この日の公式行事には、姿を見せられました。

 あいさつに立った陛下は、英語でスピーチされました。

陛下「深い敬意と感謝の念」 天皇陛下
「日英両国には、友好関係が損なわれた悲しむべき時期がありましたが、苦難の時を経た後に、私の祖父や父が女王陛下にお招きいただき、天皇としてこの地を訪れた際の想いが、いかばかりであったかと感慨深く思います。そして、計り知れぬ努力をもって、両国の未来の友好のために力を尽くしてこられた人々に、皇后と共に深い敬意と感謝の念を表します」

次のページは

■国賓として初日の公式行事  1キロの大通りに大勢の人

■国賓として初日の公式行事  1キロの大通りに大勢の人

国賓としての公式行事初日

 首都・ロンドンのバッキンガム宮殿の前には、パレードを見ようと、朝早くから多くの人が集まっていました。

雅子さまはカミラ王妃と同じ馬車に

 イギリスご訪問4日目、この日が国賓としての公式行事の初日です。この後、白い馬に引かれた馬車が登場。天皇陛下は国王と、皇后・雅子さまはカミラ王妃と同じ馬車に乗り込まれました。

約1kmの大通り「ザ・マル」

 そして、「ザ・マル」と呼ばれるおよそ1キロの大通りを一路、バッキンガム宮殿へ。雅子さまは、先ほどは着けていなかったマスクをされています。イギリス側は、「馬アレルギーのためマスクを着用した」と説明しているそうです。

沿道に詰めかけた人に笑顔で手を

 先頭に天皇陛下とチャールズ国王が乗られた馬車が見えました。沿道に詰めかけた人に笑顔で手を振られています。そして、続く馬車には、雅子さまとカミラ王妃が乗られています。

沿道に詰めかけた人
「思ってたよりずっと興奮しました」 沿道に詰めかけた人
「私は両陛下のファンなので、良かったです」 今後の予定

 両陛下はこの後27日には、エリザベス女王と夫のフィリップ殿下の墓に花を手向けられ、最終日の28日には、お二人が学ばれた思い出の地であるオックスフォード大学を訪問される予定です。

皇后・雅子さま 天皇陛下
「皇后と私が留学し、一学生として英国の生活・文化を経験したオックスフォードの地を訪れ、日英間の学術・研究・教育分野での協力や若い世代の交流の促進に少しでも貢献できればと考えています」

(「グッド!モーニング」2024年6月26日放送分より)

この記事の写真を見る
・天皇皇后両陛下イギリス王室と“絆”深める晩さん会へ…雅子さまの装いは?・【映像記録】皇后 雅子さま 誕生から浩宮さま(当時)との出逢い そして結婚を決意されるまで・【写真と映像】2023年のご公務の様子をたっぷり【笑顔あふれる愛子さまの1年 コロナ明け「成年皇族」としてご活動の日々 22歳の誕生日】・愛子さま“宮中ランチ”デビュー 通訳ほぼゼロで歓談 スワヒリ語で挨拶も・雅子さまの学友が明かす“オックスフォード秘話” 両陛下イギリスへ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。