「現場から、」アメリカ大統領選挙です。81歳のバイデン大統領と78歳のトランプ前大統領という史上最高齢の対決で「高齢不安」が焦点となる中、ある検査が注目されています。現場を取材しました。
今月、78歳の誕生日を迎えたトランプ前大統領。3つ年上のバイデン大統領をこう揶揄しました。
共和党 トランプ前大統領
「いったい何が起こっているのか、何もわかっていない大統領がいる。最も無能で最も間抜けで、とにかく酷い大統領だ」
81歳と、アメリカの大統領としては史上最高齢のバイデン氏。
民主党 バイデン大統領
「ドイツのミッテランが…いやフランスだね。私を見てこう言ったんです」
「フランスのマクロン大統領」の名前を言い間違えたり、イベントでほかの参加者が音楽にあわせて体を動かす中、バイデン大統領だけが硬直して動かないように見える場面があったりと、高齢不安が垣間見えます。
一方のトランプ氏も時々、言い間違いなどが見られ、最新の世論調査では「大統領として必要な認知能力を備えていないと思う」と答えた有権者が、バイデン氏では65%、トランプ氏では50%に上りました。
ただ、トランプ氏は自身の認知能力をこうアピールしています。
アメリカ トランプ前大統領
「バイデンは認知能力検査を受けるべきだ。私は検査を受けて満点だったよ」
実はトランプ氏、大統領在任中だった2018年に認知能力を調べる検査を受けたことがあるのです。
トランプ氏が受けた認知能力検査とはいったいどんなものなのか。開発した企業を取材しました。
記者
「これがトランプ前大統領が受けた認知能力テストです」
MoCAと呼ばれるこの検査は、認知症など認知機能障害を判定するために日本を含む世界の多くの国で使われています。
記者が検査を実際に受けてみました。
「数字・文字の順に、小さいものから線を引いて下さい」
「100から7を引いて、その数から7を引き続けて下さい」
「93…86…79…」
こうしたやりとりを10分ほどかけて行い、検査は終了。普段は医療現場で使われている検査が大統領選で焦点となっていることをどう思うか、開発者に聞くと…
MoCAを開発したナスレディン医師
「認知能力が話題に上ることは、とても良いことだと思います。権力を持つ人たちが精神的・肉体的・認知的に健康であることは重要なことだと思います」
今週27日には、バイデン氏・トランプ氏の討論会が予定されています。両候補とも高齢不安を払しょくできるような討論を繰り広げられるか、注目されます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。