北朝鮮の金正恩氏(左)と、ロシアのプーチン大統領
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 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は20日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が、19日に訪朝したロシアのプーチン大統領へ北朝鮮の天然記念物に指定されている「豊山(プンサン)犬」の雄雌1組を贈ったと伝えた。

 豊山犬は北朝鮮固有の猟犬とされる。韓国メディアによると、俊敏で勇敢なことから、かつてはトラ狩りなどに使われていたという。同通信によると、金氏は平壌の錦繡山(クムスサン)迎賓館の庭園で豊山犬を渡した。この際、2人は迎賓館敷地内で、プーチン氏が贈ったロシアの最高級車「アウルス」を交互に運転。両氏は庭園までの遊歩道を散策しながら、「友情あふれる」対話をしたという。

 2018年9月の南北首脳会談の際にも、金氏は当時の文在寅(ムンジェイン)韓国大統領にこの豊山犬を贈った。プーチン氏は犬好きとして知られ、12年には秋田県が東日本大震災でのロシアによる支援のお礼としてプーチン氏に秋田犬「ゆめ」を贈った。【ソウル日下部元美】

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