ロシアのプーチン大統領と、北朝鮮の金正恩総書記がパーティーで乾杯。首脳会談後、プーチン氏は「どちらかの国が侵略を受けた場合、もう片方の国が支援することなどを盛り込んだ条約に署名した」と明らかにしました。両国の関係が「同盟関係に引き上げられた」ことで日本を含む東アジア地域の脅威になるおそれも…。(6月19日「news23」午後11時20分すぎの放送より)
「侵略を受けた場合 相互支援」プーチン氏 24年ぶり訪朝
2人の蜜月ぶりを大きく印象づける訪朝となりました。
「プーチン歓迎、プーチン歓迎」
19日、平壌の金日成広場で行われたプーチン大統領の歓迎式典。市民はロシアと北朝鮮の国旗を手に両首脳を迎えます。
その後、迎賓館では閣僚らを交えて首脳会談が行われました。
ロシア プーチン大統領
「ロシアの政策に対する、一貫したゆるぎない支持を高く評価しています」
金総書記は、ロシアによるウクライナ侵攻を全面的に支持すると改めて表明。
北朝鮮 金正恩総書記
「北朝鮮とロシアの関係は、以前の朝ソ関係の時代とは比べられない最高潮期を迎えています」
続いて行われた1対1での会談では、外で歩きながらの会話も予定されていたそうですが…
金総書記
「外に出ると良いのですが、きょうはとても蒸し暑いから」
会談は約2時間にわたって行われました。そして、両首脳が署名したのが「戦略的パートナーシップに関する条約」です。何が約束されたのでしょうか。
プーチン大統領
「条約では一方の国が攻撃を受けた場合、もう一方の国が支援すると規定されている」
プーチン大統領はロシアと北朝鮮のどちらかが侵略を受けた場合、もう片方の国が支援することが盛り込まれていると明らかにしました。
金総書記
「両国の関係は、同盟関係という新たなレベルに引き上げられた」
両国の関係は、これまでとは違った新たな段階に入ったということなのでしょうか。
担当記者
「条約締結でロシアは北朝鮮を戦略的パートナーに、いわば“格上げ”した形で、ウクライナ侵攻後、指摘される北朝鮮からの武器調達など、“持ちつ持たれつ”の関係が準同盟のレベルにまで達したことになります。ウクライナだけでなく、日本を含めた東アジア地域の安全保障上の脅威にもなりそうです」
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