カナダのルブラン公安相は19日、4月にイスラエルへの攻撃を主導したイラン革命防衛隊を「テロ組織」に指定すると明らかにした。カナダの金融機関は革命防衛隊に関する財産の凍結が可能となり、第三国の企業や個人も取引をすれば罰則の対象となる。
発表文では、革命防衛隊について、レバノンに拠点がある親イラン武装組織ヒズボラやイスラム組織ハマスなど、カナダ政府がテロ組織に指定済みの複数の団体の後ろ盾になってきたと指摘。今回の措置について「革命防衛隊のテロ活動と戦うために、あらゆる手段を駆使するという強いメッセージを送るものだ」とした。
カナダ放送協会（CBC）によると、カナダでは野党・保守党が2018年ごろから革命防衛隊をテロ組織に指定するよう求めてきた。対応が遅れたとの指摘をめぐり、ルブラン氏は「説得力ある強い証拠に基づき熟慮を重ねた結果、今がその時だと結論づけた」と主張した。カナダとイランは12年から国交を断絶している。
米国は19年、トランプ政権（当時）が革命防衛隊を外国テロ組織に指定した。【ニューヨーク八田浩輔】
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
