台湾の頼清徳総統は19日、就任から1カ月の節目の記者会見に臨みました。台湾への圧力を強める中国については「中国は軍事力に加え、非伝統的な強制手段で台湾を屈服させようとしているが、台湾は屈しない。民主・自由・立憲的な生活様式を守り抜く」と述べました。

 中国は先月20日の頼総統の就任式直後から台湾周辺で軍事演習を実施するなど、圧力を強めています。

 頼総統は会見で中国の動きなどについて問われ、イタリアで今月開催されたG7サミットに言及し、首脳声明が「台湾海峡の平和と安定の維持は国際社会の安全と繁栄に欠かせない」などとしたことに「非常に感謝したい」と表明しました。

 そのうえで、特に米国政府と議会の支援に感謝しつつ、「今後も台湾の国防力を強化していく。民主陣営とともに台湾海峡の平和と安定のために抑止力を発揮していく」と述べました。

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