イタリアで開かれているG7サミット=主要7か国首脳会議で、日本円で7兆円を超える規模のウクライナへの新たな支援の枠組みを作ることで合意しました。
アメリカ バイデン大統領
「G7は今週、重要な成果を収めた。凍結資金をウクライナのために使い、『我々は引き下がらない』というプーチンへの新たなメッセージでもある」
G7首脳が合意したのは、ウクライナに対して500億ドル=日本円で7兆8000億円規模の融資を行う新たな枠組みの創設で、返済にロシアの凍結資産の利息を利用することでウクライナの負担をなくします。
また、アメリカはウクライナとの2国間の安全保障協力協定も締結しました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「大統領のリーダーシップに感謝します。ウクライナへの持続的な支援に極めて重要な一歩です」
一方、ロシアは凍結資産をウクライナ支援に活用することについて「犯罪的行為だ」と反発。「必ず報復措置を取る」と警告しました。
バイデン大統領にとっては、1期目の最後となる今回のG7サミット。同盟国との連携を重視し、ウクライナに対する長期にわたる支援の決意を示した形ですが、今年11月の大統領選挙の結果、来年のアメリカの方針は一体どうなるのか。そんな不安も漂うサミットともなっています。
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