G7サミットで記念撮影に臨む岸田文雄首相(右から2人目)ら各国首脳=イタリア南部プーリア州で2024年6月13日、ロイター

 岸田文雄首相は13日午前(日本時間同日夜)、イタリア・プーリア州で開催中の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の討議で、2025年8月に横浜市で開催予定の第9回アフリカ開発会議(TICAD)に触れ、「アフリカ諸国との連携を一層強化したい」と述べたうえで、G7サミットでの成果をTICADにもつなげていきたい考えを強調した。

 首相は討議で、アフリカの洪水や干ばつなどの気候変動は「深刻かつ切迫した脅威」と指摘した上で、日本がさまざまな支援をアフリカに行っていることを説明。「アフリカを含む脆弱(ぜいじゃく)国に対する適応および強靱(きょうじん)性強化のための支援に取り組む必要がある」と述べた。

 日本は「グローバルサウス」(新興・途上国)への関与を打ち出している。首相は討議で「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の堅持と、グローバルサウスをはじめとするG7を超えた国際的なパートナーへの関与の強化は、中東情勢の緊迫化など新たな挑戦に直面している中で一層重要だ」とも強調した。【バーリ(イタリア南部)影山哲也】

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