バイデン米大統領は6日、訪問先のフランス・ノルマンディーで米ABCテレビのインタビューに応じ、次男ハンター氏が有罪判決を受けた場合には恩赦を与えない考えを示した。ハンター氏は拳銃を購入した際に虚偽の申告をしたなどとして起訴され、3日から連邦地裁で裁判が行われている。
バイデン氏は、東部デラウェア州の連邦地裁で開かれている裁判の結果を「受け入れるのか」と聞かれて「イエス」と答えた。さらに、ハンター氏の恩赦を否定するかとの質問に「イエス」と答えた。
起訴状によると、ハンター氏は2018年10月、銃販売店で自身の薬物依存について申告せず、書類にも故意に虚偽の記載をして回転式拳銃1丁を購入し、不法に所持したとして、計3件の罪に問われている。
ハンター氏は21年に出版した回顧録で、過去にアルコール依存症や薬物依存症と闘っていたことを明かしている。ただし、裁判では無罪を主張している。
米メディアは、現職大統領の子どもが刑事裁判を受けるのは初めてだとして、裁判の様子を連日詳しく報じている。
ハンター氏はこのほか、脱税など連邦税法違反の罪でも起訴されており、初公判が9月に西部カリフォルニア州の連邦地裁で予定されている。【ワシントン西田進一郎】
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