レバノンの米大使館近くで検問にあたる警察官ら=首都ベイルート近郊で5日、ロイター

 レバノン軍は5日、首都ベイルート近郊の米大使館付近で銃撃があったと発表した。軍によると、治安部隊が応戦し、発砲した男1人が負傷して拘束された。

 米大使館は施設や関係者に被害はなかったとしているが、ロイター通信によると、警備員1人が負傷した。発砲したのは複数人だったとの報道もあり、軍は近辺で捜索を続けている。

 軍によると、拘束されたのはシリア国籍の男。動機など詳細は明らかになっていないが、過激派組織「イスラム国」(IS)との関連を示すタトゥーをしていたとの情報もある。

 レバノンでは1983年、米大使館で爆破テロがあり60人以上が死亡した。また、昨年9月にも大使館へ発砲したレバノン人の男性が逮捕されている。同10月にパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘が始まってからは、米大使館付近で反米・反イスラエルデモもあり、治安部隊と衝突した。【カイロ金子淳】

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