フィリピンのマルコス大統領が南シナ海で対立する中国を念頭に、「私たちの主権や管轄権が侵害され続けている」と批判したことに対し、中国外務省の報道官は3日、「問題のエスカレートの責任は完全にフィリピン側にある」と反発しました。
マルコス大統領は先月31日、シンガポールのアジア安全保障会議で講演し、南シナ海で領有権をめぐって争う中国を念頭に、「違法で攻撃的な行為により、私たちの主権や管轄権が侵害され続けている」と批判しました。
これに対し、中国外務省の報道官は3日、談話を発表し、「南シナ海問題が最近エスカレートしている責任は完全にフィリピン側にある」と反発しました。
また、フィリピンと協力関係を強化しているアメリカについても、「地政学上の政治的私利私欲から、南シナ海問題を利用して、中国と地域諸国の関係を煽った」などと非難しています。
中国は領海に侵入した外国人を最長60日間拘束できる法令を今月15日に施行するとしていて、南シナ海をめぐる対立が厳しさを増しています。
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