シンガポールのローレンス・ウォン副首相兼財務相(左)、リー・シェンロン首相(右)

【シンガポール=森浩】シンガポール首相府は15日、リー・シェンロン首相(72)が5月15日に退任し、ローレンス・ウォン副首相兼財務相(51)が首相に就任すると明らかにした。アジアの金融ハブとして成長してきた同国で20年ぶりの首相交代となり、新首相のかじ取りが注目される。

リー氏は自身のフェイスブックに「ローレンスと彼のチームを支援し、彼らとともにシンガポールの明るい未来を創造するよう願う」と投稿し、新首相への支持を呼びかけた。リー氏はかねてより70歳までの退任を示唆していたが、新型コロナウイルス流行などを受けて先送りとなっていた。

リー氏は建国の父、リー・クアンユー初代首相の長男で、2004年に同国3代目の首相に就任した。ウォン氏は官僚出身で、国家開発相などを歴任。コロナ禍では感染防止対策の指揮に当たった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。