イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファを空爆し、少なくとも45人が死亡したことに対し、ネタニヤフ首相は27日、「市民に危害を与えないよう最大限の努力をしたが、悲劇的な過ちが起きた」と述べた。国際社会からは「この世の地獄だ」「意図的な攻撃だ」などと非難の声が相次いでいる。
イスラエル軍は、空爆はイスラム組織ハマスを狙ったもので、民間人の被害を想定していなかったとしている。付近には避難民が密集しており、ガザの保健当局によると、負傷者も200人以上に上った。
人質解放などを仲介するカタールは休戦交渉の合意を妨げかねないと指摘。同じく仲介役を務めるエジプトも「意図的な攻撃だ」と非難し、ラファへの攻撃の即時停止を求めた国際司法裁判所(ICJ)の命令を順守すべきだとした。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はX(ツイッター)に「避難場所を求める家族に対する攻撃は恐ろしい。ガザはこの世の地獄だ」と投稿した。
イスラエル軍は27日もガザ各地を攻撃。米CNNによると、北部では4歳の女児を含む少なくとも5人が死亡した。ガザ保健当局は27日、死者が3万6050人になったと発表した。【エルサレム松岡大地】
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