中国による台湾周辺での軍事演習が行われるなか、台湾の頼清徳総統が就任後、初めて軍隊を視察しました。

頼清徳総統
「外部からの挑戦と脅威に直面しても我々は自由と民主主義の価値を守り続け、地域の平和と安定を守っていく」

 頼清徳総統は23日、台湾軍の総司令官として就任後、初めて軍の訓練を視察しました。

 中国軍による軍事演習が始まるなか、頼清徳総統は兵士たちに対して「現在、国際社会は民主的な台湾に強い関心を寄せている」「引き続き国防改革を推進し、台湾軍の総合的な戦力を強化していく」と述べました。

 台湾国防部によりますと、中国軍は23日の軍事演習で、台湾本島や台湾の離島を取り囲むように15隻の艦艇と16隻の海警船を海上に配備したということです。

 空では42機の戦闘機が確認され、うち33機は台湾の主張する台湾海峡の中間線を越えたとしています。

 台湾国防部は中国軍の狙いについて「地域における主導権を示すことだ」との見方を示しています。

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