19日に起きたヘリコプターの墜落事故で死亡したイランのライシ大統領やアブドラヒアン外相ら8人の葬儀が22日、首都テヘランのテヘラン大学で営まれた。地元メディアなどによると、40カ国以上から要人が参列し、最高指導者のハメネイ師がひつぎを前に祈りをささげた。
AP通信によると、葬儀には多くの国民が集まりライシ師らを追悼したが、2020年に米軍に暗殺されたイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の葬儀に比べ、人出は少なかったという。ロイター通信は、テヘラン市民の多くが葬儀参列を促す携帯電話への文字メッセージを受け取ったと報じている。
葬儀には、イスラエルと戦闘を続けるパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの指導者、ハニヤ氏も参列し、「ガザの抵抗勢力の名の下、パレスチナ人を代表して哀悼を表するためにここに来た。(ライシ師は)イランがパレスチナを断固として支援すると強調してくれた」と語った。集まった群衆からは「イスラエルに死を」と叫ぶ声が上がったという。
ライシ師の遺体は24日、出身地のイラン東部マシャドに埋葬される。【アンマン金子淳】
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