カリブ海の島国ドミニカ共和国で19日、任期満了に伴う大統領選が実施され、現職の中道左派ルイス・アビナデル大統領(56)が再選を確実にした。地元メディアが報じた。
同国は、ギャングの暴力で治安が悪化しているハイチと国境を接し、押し寄せる移民への対応が国民の大きな関心事だ。アビナデル氏の政権は、不法越境や密輸の対策として、国境で壁の建設を開始。不法越境者の強制送還も進めた。選挙戦では、壁を完成させ、強制送還を続けると訴えた。また、好調な経済や汚職対策に対しても高い評価を得ていた。
大統領選には9人が立候補。選挙管理当局によると、開票率94・53%時点で、アビナデル氏の得票率は57・16%だった。アビナデル氏は8月16日から2期目に入る。任期は4年。【ニューヨーク中村聡也】
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