イラン北西部で19日、ライシ大統領が乗ったヘリコプターが異常な着陸をしたと複数のメディアが報じました。ライシ大統領の安否は分かっていません。
イラン国営メディアなどによりますと、19日、ライシ大統領とアブドラヒアン外相らが搭乗したヘリコプターがイラン北西部の東アゼルバイジャン州で地面にたたきつけられるような異常な着陸をしたということです。
ライシ氏は隣国のアゼルバイジャンとの国境近くで、ダムの開所式典に出席後、ヘリコプターで移動中に事故に遭ったとみられています。
ライシ氏一行の3機のヘリコプターのうち、他の2機は目的地に到着しました。
救助隊が事故現場の山岳地帯を捜索中ですが、悪天候で現場に到達できておらず、ライシ氏らの安否は分かっていません。
救助用のヘリコプターも現地に向かいましたが、濃霧のため着陸できず、戻ったということです。
イランメディアのタスニム通信は「天候と霧のため、大統領を乗せたヘリコプターは不時着せざるを得なかった」と報じています。
ライシ氏は、2021年8月に大統領に就任しました。
イランでは、大統領は行政の長という立場で、国家のナンバー2とされています。
最高指導者ハメネイ師に軍の指揮権も含め国政全般の最終決定権があります。
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