現地時間の5月17日。大谷翔平選手が紺色のスーツを着てサプライズで登場したのは、ロサンゼルス市庁舎です。

ロサンゼルス市議会 議長
「アメリカで最も偉大な野球選手。ショーヘイ・オオタニ」

ロサンゼルス市議会の“ある決議文”が手渡されました。

決議文
「ロサンゼルス市で『大谷翔平の日』を制定するためものです」

ドジャースの本拠地があるロサンゼルス市は、5月17日を『大谷翔平の日』に制定したのです。

大谷翔平選手(市議会でのスピーチ)
「ロサンゼルス市議会の皆さん、本日は本当にありがとうございます。今日この日を迎えられたことが私自身すごくうれしいですし、僕にとってすごく特別な瞬間です。また、今日を迎えるに当たって、ドジャース、関係者の皆様、またファンの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます」

ある議員は、ドジャースのユニホームを着て大谷選手を称賛しました。

ロサンゼルス市議
「ミスター・オオタニ。あなたは“ただのグローバルなスーパースター”ではありません。球場外では”偉大な人道主義者です」

プレーだけでなく振る舞いにも言及。そして、話題のアイテムを持参した議員も。

現地16日、ドジャースタジアムで配布された大谷選手のボブルヘッド人形。先着4万個ということもあって、多くのファンが殺到。今季のメジャーリーグで最多の観客が集まりました。

ロサンゼルス市議
「まさか、本物のあなたがこの議会に来るとは思っていませんでした。本物がここにいる」

手にしているボブルヘッドと目の前にいる本物の大谷選手を見比べて笑いを誘いました。

ロサンゼルス市議
「あなたのような野球選手は100年に一度しかお目にかかれない。唯一無二のあなたがここにいてくれて光栄です」

ロサンゼルス市の公式認定日は、他にもアフリカ系アメリカ人で初のプロ野球選手、「ジャッキー・ロビンソンの日」(4月11日)などがありますが、現役の野球選手としては極めて異例です。

その背景には、ロサンゼルスに根付く日系コミュニティの存在もありそうです。ロサンゼルスには、アメリカ最大の日本人街「リトルトーキョー」があり、日本人が一番多く住む海外の都市でもあります。そうしたなかで、大谷選手は“日本とロサンゼルスの懸け橋となる存在”だとして選ばれました。また、5月17日という日付は、「17日」は、大谷選手の背番号から。「5月」はアメリカ政府が『アジア系アメリカ人らの功績をたたえる月間』に制定しているからだといいます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。