プーチン大統領はロシア軍が攻勢を強めるウクライナ北東部ハルキウ州について、進軍は「緩衝地帯を作ることが目的」だとしたうえで「現時点で州都を占領する計画はない」と主張しました。

ロシア プーチン大統領
「以前にも述べたが、砲撃が続けば緩衝地帯を作らざるを得ない」

プーチン大統領は17日、訪問先の中国で、ハルキウ州への進軍について、国境を接するロシア領内へのウクライナ側の砲撃を阻止するため緩衝地帯を作ることが目的だと話しました。そのうえで、ウクライナ側が警戒を強める州都ハルキウを占領する計画は「現時点ではない」としています。

また、習近平国家主席との会談では、フランスのマクロン大統領が習氏に提案したパリオリンピック期間中の休戦についても触れたことを認めました。ただ、休戦に応じるかは明らかにしませんでした。

一方、ロシアはウクライナ側との交渉を拒否したことはないと改めて主張し、2年前にトルコで示された停戦合意に向けた草案が「交渉の基礎になる」としています。

草案ではウクライナがNATO=北大西洋条約機構への加盟を断念するかわりに、関係国がウクライナの安全保障を確保することなどが盛り込まれていたとされています。

プーチン氏は、ロシアによる侵攻を受け大統領選が行われなかったウクライナのゼレンスキー大統領の当初の任期が今月20日に終わるとして、「文書に署名する場合、合法的な政権と署名する必要がある」と強調しました。

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