暴風雨でビルが穴だらけに。ハリケーン並みの嵐が街を襲いました。

■吹き荒れる暴風 ビルが“穴だらけ”に

 破壊され、ぶら下がった信号機。道路に散らばるがれき。窓ガラスが割れ、穴だらけとなったオフィスビル。激しい風がヒューストンを襲いました。

 この日、強烈な嵐がテキサス州を通過。

ヒューストン ジョン・ホイットマイヤー市長
「ハリケーンに匹敵する風速44メートルの風を伴う嵐に見舞われました」

 市内のスーパーマーケットでは、暴風雨の影響で多くの客が店を出られない状況に。停電も発生。暗い店内で無数のスマートフォンが光ります。やがて電源が復旧。安堵して抱き合うカップルの姿が見られました。

■南米襲う“洪水”被害拡大

 南米では水による被害が広がっています。コロンビア北部の農村地帯。水浸しとなった大地を牛の群れが移動していきます。

 この10日前、建造途中だった堤防が大雨で決壊。大量の水が農地に流れ込み、被害は4万件以上に。

被害に遭った農家
「どうすればいいんだ。絶望と不安でいっぱいだ」

 南米各地で甚大な被害をもたらしている大雨。記録的洪水が続いているブラジル南部、死者は149人に上っています。

 洪水被害は隣国にも拡大。ウルグアイでは川が氾濫して水が町をのみ込み、3000人以上が家を失っています。

■大勢が家を失うなか…迫る“強烈寒気”

 アルゼンチンでも500人以上が避難。そうしたなか、南米大陸に南から寒気が到来。チリでは季節外れの強烈な寒さに。首都サンティアゴ郊外に広がる雪景色。吐く息は白く、手袋は欠かせません。

地元住民
「寒さに勝つため、たくさん着込んでいる。いつもコーヒーは1杯だけど今は3杯飲んでる」

 「過去74年間で、5月にこれほどの寒波が来たことはない」。専門家も困惑しています。

サンティアゴ大学 気候学者 ラウル・コルデロ氏
「これは気候変動やエルニーニョの影響だけではない。運の悪さも重なった。気候変動が起きているなかで不運が重なれば悪天候が続くだけでなく命を失う結果にもつながる」

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