北朝鮮の金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党総書記の妹、金与正（キムヨジョン）党副部長は17日、ロシアへの武器輸出を否定する談話を発表した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。国連安全保障理事会の専門家パネルは、今年1月にロシアの侵攻が続くウクライナに着弾したミサイルが北朝鮮製だったとする報告書を提出していた。
金与正氏は談話で、北朝鮮が進めている兵器開発は北朝鮮軍の「戦闘力強化」のためで、「我々の軍事技術力をどこにも輸出、または公開する考えはない」と主張。ロシアと北朝鮮による武器取引は「荒唐無稽（むけい）な臆測」と強調した。
韓国国防省は2月、北朝鮮から昨年夏以降に砲弾などコンテナ約6700個分の兵器がロシアに輸出されたと明らかにしていた。北朝鮮は見返りとして、大規模な食糧支援などを受けているとみられる。【ソウル日下部元美】
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