滋賀県草津市消費生活センターが、同市の魅力発信をする著名人チーム「KUSATSU BOOSTERS(くさつブースターズ)」に任命されている漫画家のおおのこうすけさんの協力を得て、おおのさんの人気作「極主夫道」の主人公「不死身の龍(たつ)」らをモチーフに、消費者被害防止を呼びかけるポスターを制作した。
「極主夫道」は、最強と恐れられた元極道から、やりくり上手の主夫に転じた龍が、洗濯や掃除、料理などの家事を、便利な道具や節約術を駆使してこなす日常コメディー。舞台は架空の町だが、おおのさんが幼少期を過ごした草津市の風景が、背景に多く用いられている。
ポスターは、龍が悪質商法に注意を促す「支払う前に相談やでぇ」と、インターネット広告に注意喚起する「うまい話に乗るんやないでぇ」の2種を制作した。同センターには例年1000件を超える問い合わせがあり、通信販売などインターネット関連の内容が最も多いという。年代別では70代以上の高齢者が目立つが、2023年度は20代以下からの相談も15%あり、担当者は「若者をターゲットにした悪質商法も多く、『お得』の言葉に惑わせられることなく、内容をよく確認してほしい」と呼びかけている。
おおのさんは「キャラクター設定的に少し不安でしたが、逆にインパクトがあって面白いと感じています。くれぐれもうまい話、怪しい話に気を付けて」とコメントを寄せた。
ポスターは市内の駅や商業施設に掲示されるほか、市内の中学と高校にも配布される。18日午前11時からショッピングモール「エイスクエア」(同市西渋川1)で草津メロンが当たる消費者クイズなどの啓発イベントを実施する。【礒野健一】
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