面積4・07平方キロと日本で2番目に小さい奈良県三宅町は、2023年2月に入会した「日本№2協会」の特製ステッカーを町交流まちづくりセンター「MiiMo」(同町伴堂)で配布している。「2番目の町」を訪ね歩くマニアらに無料で渡し、町の知名度アップに役立てている。
配っているステッカーは、三宅町地域を空から見下ろした形をしたキャラクターが「2」と刻まれたメダルを下げてVサインをする図柄。台紙に「端から端まで歩いて30分」など町の紹介がある。他に2番目に高い北岳(3193メートル)がある山梨県南アルプス市▽札幌に次いで2番目に古い時計台・辰鼓楼(しんころう)がある兵庫県豊岡市出石町地区▽びわ湖に次ぐ面積の霞ケ浦がある茨城県かすみがうら市――の計4バージョンがあり、それぞれ現地のみで配っている。
面積最小の町は大阪府忠岡町(3・97平方キロ)で2位の三宅町とわずか0・10平方メートル(10ヘクタール)差。3位は4・31平方キロの安堵町だ。同協会はこうした中途半端に思える「2番目」を逆手に取って町おこしに役立てようと、同じ山梨県内に日本一の富士山がある南アルプス市の市民グループが22年2月に結成した。
三宅町のステッカーは23年に配布を始め、わざわざ埼玉県から男性が受け取りに来たケースもあるという。問い合わせは同センター(0745・44・3082)。通販などは行わない。活動全体については日本№2協会ホームページ。【皆木成実】
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