岩手県久慈市は13日、職員の週休3日制を試験的に導入した。働きやすい職場作りに加え、志願者を増やすのが狙い。全職員628人の2割余の133人が対象で、出勤日の勤務時間を延長し、週当たりの労働時間は維持する。8月31日までの予定で、岩手県内では初の取り組みという。
久慈市の正職員の勤務時間は午前8時半~午後5時15分で、休憩を除く7時間45分。試行では土日以外の平日に休みを1日取る代わりに、勤務日のうち3日は2時間、1日は1時間45分長く働く。年度ごとに契約を更新する会計年度任用職員は週4日の勤務時間をそれぞれ1時間45分延長する。出勤は正職員、会計年度任用職員とも午前8時半とする。
国家公務員の労務管理を担当する人事院は2023年、育児や介護以外の理由でも週休3日を取得できるよう内閣と国会に勧告しており、全国の自治体でも追随する動きが出ている。久慈市は休日増を23年度に減少した職員試験の応募者増につなげたい考え。残業時間など試行中の状況を踏まえ、正式導入を検討する。【奥田伸一】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。