深刻化する小中高校の教員不足の解消に向け、文部科学省は大学院を修了した教員を対象に奨学金の返還を免除する方針を示していますが、「学校などでの30時間以上の教育実習」を条件として、9日にも全国の教育委員会に通知することが分かりました。

 文科省は3月、教員の奨学金免除について、教員の養成に特化した教職大学院やその他の大学院の修了者などを対象とする方針を示していました。

 奨学金免除は今年度の教員採用試験の受験者からで公立や私立に限らず、教員として正規採用された者に適用される予定ですが、その条件は学校などでの30時間以上の教育実習をした人を対象にするということです。

 小中高校の教員不足は深刻になっていて、文科省はこの制度で「志願者の確保」と「教員の質の向上」を図りたいとしています。

 文科省は9日にも全国の教育委員会に具体的な運用について通知する見通しです。

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