重い障害があり、遠くへの外出が難しい子どものために海のない栃木県に江の島の深海から珍しい生き物が“出張”してきました。

 緊張した表情で子どもたちが触っているのは深海に生息する「オオグソクムシ」です。

 人工呼吸器やたんの吸引などが常に必要な「医療的ケア児」や重い障害を抱える子ども、そしてそのきょうだいに楽しんでもらおうと、新江ノ島水族館から移動水族館がやってきました。

 会場となったのは障害を持った子どもと、その家族を支援する宇都宮市のNPO法人です。

参加者
「こちらが人工呼吸器になります。この下に積んでいるのがモニターですね」

 障害を持つ子どもたちの外出には薬だけでなく、人工呼吸器やバッテリーなど様々な機器を持ち運ぶ必要があります。また、駐車場やトイレも車椅子が使える広さが必要で、ちょっとした「お出掛け」もハードルが高いといいます。

認定NPO法人うりずん理事長 高橋昭彦さん
「重症なお子さんであればあるほど、色んな経験を積む機会がないんですよね。経験値ゼロを1に増やしていくことが、お子さんの成長と豊かな生活につながっていくと思って、こういう活動を続けてます」

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