水俣病の患者・被害者らと伊藤信太郎環境相との懇談で、被害者側のマイクの音が途中で切られた問題で、伊藤環境相は8日、熊本県水俣市に行き、被害者らに直接謝罪することを明らかにした。
伊藤環境相は同日、報道陣の取材に応じ、「マイクを切ったことは大変遺憾であり、申し訳ない。深くおわび申し上げる」と述べた。
懇談の場は1日、水俣病公式確認から68年を迎えた慰霊式の後に水俣市内で開かれた。八つの団体の代表がそれぞれ3分間の持ち時間で国への要望を述べていた中、持ち時間を超過した2団体に対し、司会役の職員がマイクの音を切った。
環境省特殊疾病対策室によると、持ち時間を超えた場合にマイク音を切るという方針を事前に決めており、省内で異論は出なかったという。
伊藤環境相は4月末、イタリア・トリノで開かれた主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合に出席していたが、会合の途中で帰国し、慰霊式や懇談の場に参加した。【山口智】
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