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ゴールデンウィーク後半。今年、特に混雑が目立つ観光地は京都です。国内の旅行者だけではなく、円安の影響で外国人観光客も多く訪れています。

■国内GW&円安外国人 二重の大混雑

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 インバウンドや円安などの影響で京都に訪れる観光客が急増するなか、いま、京都市で対策が求められているのが、『京都市民がバスに乗れない問題』です。

京都市民 バスに乗れない問題

 4月、京都市が京都市民を対象に行ったアンケートによると、観光課題の中で印象に残るものとして最も多かった意見が『市バスの混雑』でした。

 SNSでは、「京都では、住民が使うバスすらまともに乗れない」「観光客で満員のバス、乗れずにバイト遅刻確定や」 など、市バスに対する不満の声も多くあがっていました。

 こうした問題の対策として、市バスの担当者は、『市民と観光客のバスの分離』を検討しています。

京都市民の声

■京都市の混雑対策への取り組み

 その取り組みの1つが『観光特急バス』です。この観光特急バスは、土日・祝日のみの運行で、清水寺や祇園などの観光地に直結していて、乗客は途中に停車することなく、目的地までスムーズに向かうことができます。

 この観光特急バスを利用すれば、各停のバスよりも乗車時間が5〜20分ほど短縮しますが、運賃については、通常の約2倍の500円となっています。 この観光特急バスはまだ運行前で、開始予定は6月を見込んでいます。

観光特急バスの取り組み

 そして、もう1つの取り組みが『定額乗合タクシー』です。このタクシーは、京都駅から清水寺などに近い高台寺の間を走る、最大9人が利用できるジャンボタクシーで、ゴールデンウィーク期間に実証実験が行われています。 運賃は大人1人800円、子ども1人400円と、普通にタクシーを利用するより安くなっています。

 この『定額乗合タクシー』の実用化ついて、京都府タクシー協会の方は、「修学旅行客が訪れる秋に向けて、実証実験の結果を混雑対策に生かしたい」と話しています。

定額乗り合いタクシーの取り組み

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月2日放送分より)

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