物価高が続く中、母の日のプレゼント代はどうなるのか。東京都中央区の老舗百貨店「松屋銀座」が12日の母の日を前に、同店のメールマガジン会員1016人を対象にした母の日に関する意識調査の結果を発表した。
調査によると、2024年のプレゼント予算は1万2072円で前年の9696円から大幅に増加し、1万円台を回復した。調査を開始した18年以来、1万円台が続いていたが、新型コロナウイルス禍の影響で21年は9502円に落ち込んだ(20年は調査を実施せず)。22年は1万円台に戻ったものの、物価高が始まった23年には再び財布のひもが締められ、1万円を割っていた。
今回の調査では、物価高が予算に影響するかについて、87%が「変わらない」、8・1%が「予算を上げる」と回答した。松屋広報課の担当者によると、昨年のクリスマス、今年のバレンタインデー商戦でも予算は回復傾向にあり、「物価高に慣れ、普段は節約し使うときは使う『メリハリ消費』の傾向がある」と分析している。
母側の欲しいプレゼントは、1位「一緒に食事会に行く」50・8%▽2位「花」(45・6%)▽3位「お菓子」(22・6%)――だった。子ども側の贈りたい物では1位「花」(51・4%)▽2位「お菓子」(38・3%)▽3位「食事会」(27・9%)。
松屋によると、調査開始以来、母子ともに1位は長らく「花」だったが、23年に母の欲しいプレゼントが初めて「食事会」になった。松屋広報課の担当者は、新型コロナの感染症法上の分類がこの年に5類に移行したことを受け、母側では「一緒に会って楽しみたい」という傾向が強くなっていると分析している。【白川徹】
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