多くの来館者が見守る中、寝床の小屋まで行進するケープペンギン=福岡市東区のマリンワールド海の中道で2024年5月1日午後4時10分、松本光央撮影

 福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」で、今春誕生した新エリアで見られるペンギンの行進が人気を集めている。新エリアでは、ペンギンが列を作って懸命に歩く姿が仕切りなしで間近に見られ、大型連休中は多くの来館者でにぎわっている。

 同館では3月、人と動物の一体感を味わってもらいたいと西側にある「かいじゅうアイランド」をリニューアルオープン。「ペンギンビーチ」と「アイランドステージ」が新たに誕生した。かいじゅうアイランドには27羽のケープペンギンが飼育されており、ペンギンビーチは、ケープペンギンの生息地である南アフリカの砂浜を再現したという。

マリンワールド海の中道の前に掲示された「ズンズンペンギン」のポスター=福岡市東区で2024年5月1日午後4時19分、松本光央撮影

 ペンギンの歩く姿が見られるのは、午後4時10分からある「おやすみペンギン」。ペンギンビーチで過ごしたペンギンが寝床の小屋までの約40メートルを歩いて帰る様子を間近で観察することができる。ビーチとは別の「ペンギンの丘」にいるペンギンが一斉に小屋に入る様子も見られる。

 1日は連休に挟まれた平日であいにくの雨だったが、午後4時過ぎにはペンギンビーチ付近に多くの来館者が集まった。ビーチから小屋に向かってペンギンが並んで歩き始めると、スマートフォンで撮影したり、思わず追いかけたりする子供がいて、にぎわった。

 ペンギンの行進が見られるイベントはもう一つ、午後0時50分からの「ペンギンパレード」(土日祝日は午前11時50分)がある。ペンギンの丘にいるペンギンがアイランドステージまで歩き、ステージでは飼育員の解説などがある。

 おやすみペンギンもペンギンパレードも毎日開催しており、同館は歩き迫ってくるペンギンを間近で見られるとして「ズンズンペンギン」のネーミングでPRしている。【松本光央】

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