またしても議員の不祥事です。自民党の武井俊輔衆院議員(49)の乗る車が、31キロのスピード違反をした疑いが浮上しています。武井議員の周辺で車を巡るトラブルが明らかになるのは、3度目です。

■自身のSNSで発覚 一般道を91キロで?

武井議員
「事務所の責任者としても、誠に申し訳なく思っています。心よりおわびを申し上げます」

 冒頭、およそ15秒間、頭を下げた自民党の武井議員。きっかけは、自身のSNSへの投稿でした。

武井議員のXから
「今日は朝から日南海岸を移動。高速が開通し、自動車が減りかなり快適になりました。最高のドライブルートです」

 秘書が運転する車で、地元・宮崎の支援者が参加するソフトボール大会の応援に向かっていた際、後部座席から撮影した写真を投稿。映り込んだスピードメーターの表示は91キロです。

 高速道路を走行していたのかと思いきや、走っていたのは制限速度60キロの一般道。31キロオーバーだった疑いがあります。

 実際に走ってみると、片側1車線でカーブの多い道路です。

武井議員
「速度超過という認識のなかったなかなので、こんなに(スピードが)出ていたのかと大変驚きましたし、大変反省しているところ」
「(Q.90キロは相当速いと思うが、スマホを構えて撮影したら速いなと分かるんじゃないか?)直前まで作業をずっとしていて、その後ぱっと一瞬で上げて、一瞬カメラを使って写真を撮ったと理解しているが、全く速度超過に気づかなかったのは、全くその通りです」

■車巡るトラブルは3度目 当て逃げ事故も

 30キロ以上のスピード違反が事実なら、一発で「免許停止」になる違反行為です。専門家は、こう指摘します。

エジソン法律事務所 大達一賢弁護士
「一般道であったというところまで明らかになるのであれば、(写真は)スピード違反を犯した証拠としては十分だと思うのですよ。直接罰せられるのは秘書ということになるとは思うのですけど。議員が秘書にスピードを出させていたような場合には、議員自身の責任が問われることになると思います」

 秘書は「次の行程があり急いでいた」と説明しているといいます。

武井議員
「(Q.秘書に『急げ』という指示を出していたことはない?)特段にそれについて、移動はスケジュール任せていたので」

 武井議員は大学卒業後、地元バス会社に就職。その後、県議会議員などを経て、12年前に初当選しました。

 議員になってから、武井議員の周辺で車を巡るトラブルが明らかになるのは、今回で3度目です。

 1度目は2019年、秘書が酒気帯び運転をして警視庁の車に衝突する事故を起こしました。2度目は3年前、武井議員も同乗する車で、秘書が当て逃げ事故を起こしました。

武井議員(2021年6月)
「自動車に関することがですね、2度続きましたこと、大変申し訳なく思っております。大変重く受け止め、こういうことが二度とないように、再発防止をしっかり図ってまいりたい」

 当て逃げ事故を起こした車は車検が切れ、自賠責保険にも入っていませんでした。

武井議員
「(Q.車にまつわる不祥事がこれで3度目)自動車に関して、さまざまな形でご迷惑をおかけしてきたことは、大変、率直に反省しているところです。大変、国民の目の厳しい状況にもかかわらず、結果としてこのような形で、法令順守足らざるところを惹起(じゃっき)したことについては、大変申し訳なく思っております」

(「グッド!モーニング」2024年5月3日放送分より)

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