栃木県鹿沼市上南摩町にキャンプ場や温泉など備えた施設「スノーピーク鹿沼キャンプフィールド&スパ」が完成し、オープン前日の12日、落成式が行われた。建設している南摩ダムの関連事業で水源地域振興拠点施設として整備された。アウトドア用品メーカーのスノーピーク(新潟県三条市)が指定管理者として運営する。
完成した施設は、敷地面積約5万9000平方メートルにキャンプ場91サイトのほか、一般の客が利用できる温泉や飲食店の「コア施設」と地元住民が利用する農産加工場を整備。コア施設は約1500平方メートルの木造平屋建てで、柱や壁、家具などに鹿沼産の木材や深岩石を使用した。
飲食店は、地元住民ら運営のそば店とカフェの2店が入る。駐車場は各キャンプ場サイト内のほかに、74台分を設けた。
キャンプ場の予約は3月15日から受け付けており、すでに6月までの土日は埋まっている。
落成式では地元自治会やダム移転者、下流域の自治体などの関係者約100人が参加。佐藤信市長らがテープカットし完成を祝った。来賓の福田富一知事は「自然に囲まれ英気を養える場所。県内外から大勢の人に来てもらえるよう情報発信に努めていく」とあいさつし、市西北部の活性化に期待を寄せていた。
同施設はダム建設にあたって80世帯が移転した水没地域の活性化を図るため、市が整備を進めてきた。国や県、茨城、埼玉、千葉の3県など思川下流域の自治体の補助金を含む総事業費は22億2000万円。【松沢真美】
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