英中部ノースヨークシャーで、クリスマスマーケットで販売しようとしていた大量のパイを盗まれたシェフの男性が、犯人にパイを「寄付」するよう異例の呼びかけを行い、注目を集めている。
AP通信によると、この男性は、ミシュランガイドで星を獲得したレストランやパブなどを経営している人気シェフのトミー・バンクスさん(35)。スタッフの1人が先日、パイを積んだ配送用のライトバンがなくなっていることに気づいたという。
車と一緒に盗まれたのは、牛肉のビール煮込みや七面鳥とバターナッツかぼちゃなどのパイ2500個で、被害総額は2万5000ポンド(約475万円)に上るという。
パイが無駄になることを懸念したバンクスさんはインスタグラムで、「クリスマスだから何かいいことをしよう。あなたが盗んだパイで数千人を満足させられる」などと呼びかけ、コミュニティーセンターなどにパイを置いていくよう提案した。
米CNNによると、地元警察は3日、偽のナンバープレートに付け替えられたバンクスさんのライトバンが見つかったと発表したが、パイの行方は明らかになっていない。
英国では10月にもロンドンの乳製品店にあった30万ポンド(約5700万円)相当のチェダーチーズ22トンが盗まれる事件が発生している。【畠山哲郎】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。