熊本県阿蘇市は2日、市波野支所に勤務していた元職員の男性(54)が市税など計52万8000円(17人分)を着服していたと発表した。元職員は発覚直前に退職。市は警察に相談している。
市によると、今年10月、市民から「納付済みの市税の督促状が届いた」などとする問い合わせがあった。調査したところ、9月30日付で退職した元職員が支所窓口で受け取った市税などを複数回着服していたことを認めた。元職員は着服がばれないように帳簿を改ざんするなどの隠ぺいもしていた。元職員は退職金を受け取っている。
市は「在職中であれば懲戒免職処分相当」として退職金を支給した熊本県市町村総合事務組合(熊本市)に情報提供する。
佐藤義興市長は「公務員としてあるまじき行為で心から深くおわび申し上げる」とコメントした。【野呂賢治】
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