前方から見た西都市で実証実験中の自動運転バス。前方や側面にカメラが付いている=宮崎県西都市で2024年12月2日午前9時48分、塩月由香撮影

 自動運転EVバスの実証実験が2日、宮崎県西都市で始まった。24日まで1日6便、市中心部の公道周回ルート約4キロを運行する。利用者の意見を聞いた上で、2027年度の導入を目指す。

 西都市の公共交通機関はバスしかない。高齢化に対応できる移動手段を確保しようと、市は宮崎大や地域のバス・タクシー会社などと共同事業体をつくり実証実験の準備を進めてきた。自動運転バスの実証実験は宮崎県内で初めて。

 実験に使う車両はフランス製の6人乗り。オペレーターが乗車して手動介入する「レベル2」で運行し、時速約20キロを上限に走る。

 2日午前10時に市役所前を出発した初便には、市内外の2組4人が乗車した。オペレーターが路上駐車や前方を横切る人に手動操作で対応しながら、約1時間かけて1周した。

 子どもと乗車した市内の沼口あすかさん(40)は「思ったよりも速かった。地域にはお年寄りが多いので病院やスーパーを回るバスがあるといい」と話した。【塩月由香】

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