年の瀬を迎える中、三嶋大社(静岡県三島市大宮町)で正月の縁起物の三嶋駒作りが仕上がった。三嶋駒は絵馬と同じ五角形だが、厚みがあり置物として飾れるのが特徴。2日は巫女(みこ)や神職8人が、駒の穴に麻ひもを通したり、「三嶋大社」「大吉」と書かれた焼き印を押したりした。
11月4日から作業を始め、今月2日で作業を終えた。三嶋駒は大小2種類あり、普通の三嶋駒は幅10センチ、高さ7センチ、厚さ4・5センチ。モミの木を使い、7500個作った。1個1300円。一方の大駒は幅20センチ、高さ15センチ、厚さ6センチ。ヒノキを使い、180個作った。1個1万円。来年のえとにちなみ、大駒は宝の小づちを抱えた白蛇が、普通の駒は小判をかき集める白蛇が描かれ、おめでたい松竹梅や初日の出が背景を飾る。
今年、巫女になったばかりの塩崎夢七(ゆめな)さん(23)は「手に取った方が喜んでもらえるよう、きれいな見た目になるよう丁寧に作りました。来年は災害のない平和な年になることを願います」と話した。【石川宏】
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