生徒募集が停止されていた私立和歌山南陵高校(日高川町)について、運営する学校法人「南陵学園」を管轄する静岡県が29日、措置命令を解除し、募集を再開できるようになった。学校側は「新たなリーダーの下で信頼を回復し、再び生徒を募集することで、今後大きく発展していきたい」と話している。
同校を巡っては、学校法人の資金難で教職員の給与支払いがたびたび滞るなど、経営面での問題が表面化。同県が2022年7月と12月に措置命令を出し、経営改善が確認されるまで生徒の募集を止めるように求めた。このため、23、24年度の新入生がゼロになり、現時点では3年生18人が残るだけになっていた。
24年4月の新理事長就任によって経営陣が一新。外部への滞納金などが精算される見通しが立ち、管轄する同県が今後の運営資金も確保されたと判断したことから措置命令が解除されることになった。【加藤敦久】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。