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 SNSでファッションを紹介している、大学生のリュークさん。付けられたハッシュタグは「#低身長コーデ」「#低身長男子」。20代男性の平均身長は171.4cmだが、彼の身長は153cmだ。幼い頃から「男性なのに低身長」と揶揄され続け、嫌気がさしているという。

【映像】街中を歩くリュークさん

 男性も苦しむルッキズムについて、『ABEMA Prime』でリュークさんと考えた。

「友達に常に『チビ』ってバカにされたり、名前の代わりに『チビ』って呼ばれたり。人に会う度にちょっと舐めてかかられることもある」

 こう話すリュークさん。街中では、すれ違った人が振り返って話しているのが聞こえることも。「世の中の平均身長より著しく低いので、いろいろなことに作用してマイナス思考になりがち。生きづらい世の中だなと感じている」と、自己肯定感にも影響が出ている。

 一時期、長髪にしていた際には、「トイレで手を洗っていると、入ってきた男性が一度出て行って、男子トイレか確認する。女性と間違えられることは結構あった」そうだ。

 ルッキズムにあたるのか悩ましい問題についても議論した。例えば「背が高いという理由で毎回、黒板ふきの係になる」(出典:『人は見た目!?ルッキズムの呪いをとく!』、監修:矢吹康夫)。リュークさんは「やっぱり上のほうは届かない時期があったので、頼みたい気持ちはすごくあった。ただ、自分にないものを相手が持っていて、それを頼るものなので、これはルッキズムには含まれないと思う」と話す。

 一方、NPO法人マイフェイス・マイスタイル代表の外川浩子氏は「“背が高いから固定で”と、その人が嫌なのにやらされている状態であれば問題だ」との見解を示した。

 外川氏が提唱するのは、「ルッキズムの基準は30秒」。30秒で変えられるものは、例えばアクセサリーや髪型。変えられないものは、身長や体重、髪の長さ・色、顔のパーツなどだ。「30秒でも1分でも10分でもいいが、すぐ変えられないものについては言わないほうがいいということ。例えば、顔の目鼻立ちは変えられないが、寝癖だったら治せるので言っても問題ない。そういうリスクヘッジの話だ」とした。(『ABEMA Prime』より)

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