神奈川県の黒岩祐治知事は25日、新規採用した女性警察官に対し、スカートの制服支給を廃止する条例改正案を県議会に上程した。ズボンも支給しており、スカートがほとんど着用されていない実態に合わせた。
県警によると、新規採用した警察官に支給する制服は条例で規定している。これまで女性にはズボン6着、スカート6着の計12着が支給されていた。どちらを着用するかは本人の自由だが、現在はズボンを着用する人が圧倒的に多いという。制服は必要がなくなれば返納しなければならず、県警内でも「スカートははかない。管理が大変なのでなくてもいいのでは」との声があったという。
そこで今年度から新規採用した女性警察官へのスカート支給をやめ、条例改正に動き出した。代わりに支給するズボンを3着増やすという。
県警ではかつて、採用した女性警察官の配属先は原則、警察署の交通課だったが、約20年前から交番とする運用に改めた。県警の担当者は「犯人を追跡したり、酔っ払いを介抱したりするため、スカートの着用が減ったのではないか」と話す。【蓬田正志】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。