栃木県鹿沼市のニラ生産者らで組織する「かぬまにら合同会社」(同市深津、山崎哲社長)が販売する「鹿沼のにら」が、日本野菜ソムリエ協会(東京都中央区)が主催する品評会「野菜ソムリエサミット」青果部門で金賞を受賞した。今年4月の銀賞受賞に続き、11月生産のニラの豊かな香りとシャキシャキした食感が評価された。【松沢真美】
同品評会でニラが金賞、銀賞を受賞したのは初めて。山崎社長は「日本一おいしいニラを作るというチームの思いが評価されうれしい。1月に生産されるニラは年間で一番おいしいと思うので再度出品したい」と話している。
同社はニラ生産者の山崎社長らが、国内有数のニラ生産地「鹿沼のニラを日本一に」と、2022年6月に設立。市内の生産者7軒と協力し品質の向上に努めるとともに「鹿沼のにら」のブランド名で出荷販売している。
「鹿沼のにら」は、豊富な水資源と排水性と保水性を兼ね備えた「鹿沼土」など好条件のもとで栽培され、独自の液肥を使用し通常より長い30日以上の期間を経て収穫される。じっくり育てることで肉厚で水分量が多くなることが特長だ。昨年12月には市の「鹿沼ブランド」にも認定された。
山崎社長は「自分たちがおいしいニラと自己評価しているだけでなく、第三者により客観的においしさを判定してもらおう」と農産品のさらなる価値向上を目的に「青果」「加工品」の2部門で毎月開催されている同品評会に出品することにした。
11月の同品評会は13日に実施され、青果部門では全国から応募があった旬の野菜の中から最高金賞1点、金賞6点、銀賞5点が選ばれた。同社は「霜月」という品種を出品。しっかりとした肉厚の葉でシャキシャキとした食感が特徴で、「素晴らしい甘さ。葉も茎もとても甘く、とろみのある味わい」「青臭さもまったくなく、うまみが強い」など評価された。
山崎社長は「ニラはパワーと元気が出る野菜。安定供給に努めるとともに、今後はニラを使ったメニューの開発にも取り組んでいきたい」と意欲的だ。
受賞を記念し、「鹿沼の一番にら」(150グラム包装10束)のプレゼントキャンペーンも実施。抽選で3人にプレゼントする。申し込みは、X(旧ツイッター)で@kanumaniraをフォローして、対象ポストをリポストする。12月4日締め切り。
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