兵庫県の斎藤元彦知事(47)の選挙に関し、打ち合わせをしたPR会社の社長が3年前から兵庫県の複数の有識者会議に出席し、県から15万円が支払われていたことが分かりました。
■PR会社社長のブログに「行政の発信や広報が圧倒的にダサい」
26日、兵庫県内の市長や町長との懇話会に出席した斎藤知事。終了後の会見では、選挙活動でのSNS戦略を巡る“公職選挙法の違反疑惑”に関する質問が相次ぎました。
依頼したPR会社への70万円については、「口頭契約で書面は交わしていない」といいます。
“公職選挙法の違反疑惑”に関する質問が相次いだ この記事の写真 斎藤知事「その会社にはポスターの制作などを一つひとつお願いして、成果物を出してもらって支払いをしていた。県民のみなさんに心配をかけるのは申し訳ない。あくまでも公職選挙法などに抵触することはないと認識している」 渦中のPR会社とは?
渦中のPR会社とは、一体どのような会社なのでしょうか?
SNS戦略などを担当ここ数年、広島市や神戸市、神奈川県藤沢市と契約し、SNS戦略などを担当。
PR会社社長のブログ PR会社社長のブログ「行政の発信や広報が圧倒的にダサい」
「日本の行政のアウトプットは、とにかくダサい」
4年前にはブログで、年間500万円で契約していた藤沢市での実績を公開しています。
動画内で女性社長自らが出演者として登場広島市の公式YouTubeチャンネルでは、動画内で女性社長自らが出演者として登場しています。市とは、プロモーション業務などを800万円で契約しています。
社長を学生時代から知る男性は、次のように話します。
PR会社社長を学生時代から知る男性 PR会社社長を学生時代から知る男性「昔からSNSで発信することにはたけていて、非常に承認欲求が強いというか、そういった印象のある人ではあった。でも、そんな悪い人じゃないので。本当に社交的でかわいらしい性格」
SNSの戦略立案を武器にビジネスを展開してきた社長ですが、斎藤知事側は、兵庫県知事選ではあくまでボランティアとして参加していたと説明しています。
PR会社の発言と異なるが? 斎藤知事「(Q.PR会社の発言と異なるが?)そのあたりは代理人弁護士を含めて確認をしているところだと思います」
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■新たな事実が判明…3年前から県の有識者会議に出席■新たな事実が判明…3年前から県の有識者会議に出席
なぜ、明言を避けるのでしょうか?こうしたなか、番組が兵庫県に話を聞くと、新たな事実が判明しました。
PR会社の社長は、3年前から県の3つの有識者会議に出席PR会社の社長は、3年前から県の3つの有識者会議に出席し、地域創生戦略委員として7万5000円、他2つの委員としてそれぞれ3万7500円、合わせて15万円の謝礼が県から支払われていました。
公職選挙法では、選挙運動で本来有償とされる業務を無償で提供することは、「寄付」に該当します。
PR会社の選挙期間中の行為が「寄付」とみなされれば、法に抵触するおそれがあります。
斎藤知事「公職選挙法に抵触していない」 斎藤知事「(Q.今後、委員をやってもらう約束はない?)今後のことについて、一切話をしていない。公職選挙法に抵触していない」 石丸伸二氏の選挙プランナーを務めた藤川晋之助代表理事
SNSを駆使し、都知事選で旋風を起こした石丸伸二氏の選挙プランナーを務めた藤川晋之助代表理事は、次のように話します。
選挙プランナー藤川選挙戦略研究所 藤川晋之助代表理事
「行政でお手伝いをしている方が、その選挙に携わるということは、仮にボランティアだと称してもボランティアとして認められない。寄付行為だとなりがち。もう少しプロとしての自覚を持ってほしかったと思う」
(「グッド!モーニング」2024年11月27日放送分より)
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